YouTubeチャンネル「ハルタ式朗読命綱」にゲスト出演します

ハルタダイチさんのYouTubeチャンネル「ハルタ式朗読命綱」にゲスト出演します。

スポークンワード・ポエットのハルタダイチさんが古今東西の名作や自作詩の朗読をアップするチャンネル「ハルタ式朗読命綱」。マンスリーゲストとしてお呼びにあずかり、ハルタさんとともに2編の作品を朗読しました。

今回は僕の希望でどちらも女性作家の作品を扱い、ウルフの作品については翻訳も僕が担当することとなりました。

素木しづは大正初期の女性作家。森田草平に弟子入りし、繊細な文体で注目されますが24歳の若さで夭逝しました。作品集も絶版となっているため、彼女の作品には図書館か青空文庫でしかアクセスできません。僕は「ポケットアンソロジー」というシリーズで彼女を知り、そのガラス細工のように繊細な文体と死の匂いに囲繞された世界観に深く感動しました。

ヴァージニア・ウルフはイギリスの女性作家。おもに20世紀初頭にモダニズムの手法やフェミニズム的な主張によって注目を集めました。小説だと『灯台へ』や『波』、評論だと『自分だけの部屋』が有名です。丸善でウルフの短篇集を見つけ、それに感銘を受けたタイミングでハルタさんから出演のオファーを受けたため、これを読むことといたしました。著作権の問題をクリアするために僕が訳したものを朗読するというかたちを取りましたが、ウルフの流れるような、英文の統語構造の特徴を十全に生かして書かれた文章を日本語に置き換えるのはひどく困難で、翻訳作業には難航を強いられました(その裏話や翻訳における方針などもいつか書きましょう)。準備も朗読も、とにかく苦労して出来上がった動画です。みなさまぜひご覧ください。泣いて喜びます。

動画はそれぞれ20時にプレミア公開されます。「通知を受け取る」をクリックして、公開日までお待ちくださいませ!

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